域内消費増やし継承を

南信州経済

[ 2020年 2月 6日 木曜日 15時47分 ]

 南信州地域の伝統野菜を次世代へ受け継いでいこうと、県南信州地域振興局は5日、飯田市追手町の県飯田合同庁舎でタウンミーティング「伝統野菜を地域で継承していこう」を開いた。飯田下伊那地域の生産者や飲食、観光の事業者、流通関係者ら約65人が参加。地域内消費の拡大に向けた新たな取り組みについて考えた。

 第1部では、郷土料理研究家で信州伝統野菜認定委員会の座長を務める横山タカ子さんが「伝承野菜を継承していくために~食文化を中心に考える~」と題して講演した。

 家庭での食事で地域の旬に合わせた料理を作ることで「自然と伝統野菜を使うようになる」と指摘。食べ方は「洋風に加工せず昔ながらの食べ方で味わってほしい」とし、「伝統あるものを伝統らしく食べることが長寿の秘訣」と話した。

 消費拡大に向けた方向性については「全国に流通させるよりも地域での消費を増やす方がいいのでは」と述べ、「地元の飲食店が伝統野菜を使った独自のメニューをそれぞれ作ることで、観光客を呼べる」と提案した。

 第2部では生産者をはじめ流通関係者などさまざまな立場の参加者と丹羽克寿局長がテーブルを囲み、意見を交わした。漬物やジャムなどの伝統野菜を使用した加工品の試食も行われ、休憩時間に参加者たちが味わった。

 天龍村の伝統野菜、ていざなすを使ったジャムを出品した村生産者組合の板倉貴樹さん(43)は「特にジャムの色に興味を持ってもらえた。無添加で自然なナスの色を出すために工夫を重ねているのでうれしい」と話していた。

 県は2007年度に「信州の伝統野菜」の選定を開始。全県では77品目の伝統野菜、47団体の伝承地栽培が認定されている。飯伊には伝統野菜が24品目、伝承地栽培が14団体あり、いずれも県全体の3分の1を占めている。

◎写真説明:伝統野菜の加工品を試食する参加者ら

  

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