旧ピアゴを吉川建設が取得

南信州経済

[ 2019年 11月 6日 水曜日 16時07分 ]

 昨年9月30日に閉店した飯田市東和町の総合スーパー「ピアゴ飯田駅前店」の後利用を巡り、吉川建設(同市)が土地と建物を取得したことが6日、分かった。同社の吉川光國会長が牧野光朗市長に報告。会見で、牧野市長は地域課題だった後利用が前進することに感謝し「買い物ができる拠点としての機能を含め、後利用を一緒になって考えていければ」と願った。

 市は土地と建物を所有する運営会社のユニー(名古屋市)に対し、「ピアゴと同じような商業施設としての跡地利用を」と求めていた。

 会見で、吉川会長はユニー側の依頼を受けて今月1日に購入したことを明かし「駅前の大きな建物が閉ざされたままではいけない」との思いを述べた。創業104年の歴史に触れると「地域の支えがあってこれた」と語り、地域に対する奉仕の思いも。前身が同所で創業するなど「縁がある土地」とし、取得を決めた。

 今後については本社と支店を移して合理化を図る意向。地域要望に応えるように買い物のテナントを考え、「学生の憩いの場にしたい。災害時の一時避難所にもなる」とも。ただ具体的なことは「これから」といい、改修を施し、オープンは「2年ぐらいはかかる」と話した。

 旧ピアゴはJR飯田線飯田駅の玄関口に立地し、中心市街地「丘の上」の顔として長年親しまれてきた。閉店から1年余。民間の施設だけに行政側も手をこまねいていたが、ようやく後利用が具体化する段階になった。

 昨年9月の閉店後、市はユニー側と後利用に関する情報交換を定期的に行い、買い物支援対策として乗り合いタクシーなどを運行してきた。

 ピアゴ飯田駅前店は1974(昭和49)年に開店した。鉄筋コンクリート造り地下1階、地上5階建て。食料品や衣料品などを幅広く扱い、丘の上で唯一の総合スーパーだったが、昨年9月30日、ユニーは「建物の老朽化もあり、将来の採算性も見込めない」としてオープン以来45年の歴史に終止符を打った。

◎写真説明:閉店から1年余が経過した旧ピアゴ

  

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