天龍ライン遊舟(半崎信弘社長)は12日、飯田市龍江の天龍峡温泉港で安全祈願祭と川開きを行った。この日は泰阜中学校3年生14人が卒業記念として招待され、シーズンの始まりとなる川下りを楽しんだ。4月1日から1日6便の定期船運航が始まる。
1年間の安全な運航と川下り観光の繁盛を願う安全祈願祭には来賓、観光関係者など約20人が出席して執り行われた。続いて招待客と中学生が2艘の舟に乗り込み、号砲とともに出港した。
舟に乗るのは3回目だという泰阜中の女子生徒(15)は「皆でいられる時間もあとわずか。今日のライン下りで思い出をつくりたい」と語った。
毎年約3万人が訪れる天竜ライン下りは、天龍峡温泉港から泰阜村唐笠港まで運航。3月中は1日2便、シーズンが本格化する4月1日から11月末までは1日6便の定期船が運航する。春と秋には撮影会の開催も予定している。
半崎社長は「暖かくなると川沿いの山桜や新緑が素晴らしい」と春の川下りの魅力を語り、「今年は年号が変わり、早ければ12月には天龍峡大橋が開通するなど新たな年になる。我が社としても来年以降を見据えて新たなことにチャレンジしたい」と意気込んだ。
◎写真説明:舟に乗り込んだ泰阜中の3年生