瑞々しい新芽次々と

南信州経済

[ 2020年 5月 8日 金曜日 16時19分 ]

 県南端の天龍村平岡中井侍地区で6日、茶摘みが始まった。JR飯田線中井侍駅近く、天竜川を眼下に望む羽田野七郎平さん(91)の畑では、早朝から親族や知人ら15人余りが集まり、瑞々しい新芽を手際良く次々と摘み取っていった。

 標高約290~400メートルの斜面に茶畑が広がる同地区は、天竜川から立ち上る霧や日差しをしっかりと浴びて育ち、県内で最も早く茶摘みが始まる産地として知られる。今年は暖冬傾向だったため、茶摘みの時期も早まると見られていたが、4月に入り気温の低い日が続いたことでほぼ例年並みとなった。

 この日、羽田野さんは参加しなかったものの、妹の原田浜子さん(77)は「霜の被害もなくきれいな新芽。茎も柔らかく、おいしいお茶ができる」と笑顔。茶摘み歴50年の技でリズミカルに摘み、「ピッピッ」と小気味の良い音を響かせた。

 同地区の茶摘みは標高の低い場所から高い場所へと順次移り、20日ごろまで続く見込み。茶葉は近くの工場で製茶し、独自銘柄「中井侍銘茶」として、村内の観光施設などで販売される。

◎写真説明:中井侍地区で始まった茶摘み

  

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