豊丘村の観光拠点「とよおか旅時間」で5月29日、レンタサイクル事業が正式に始まった。自転車選手として活躍した福島晋一さん(49)が代表を務めるチーム・ボンシャンスが全面協力。自転車貸し出しの他、サークルツーリズム推進のため、さまざまな催しを企画していく。
とよおか旅時間は道の駅「南信州とよおかマルシェ」に隣接し、5月上旬に竣工したばかり。施設内にはサイクルツーリズム事業を担う「ボンシャンスサイクルベース」と村観光協会が入居し、利用者のための更衣室やシャワールームなども備えている。
この日は正式スタートを記念してサイクリングイベントを開催。飯田下伊那の自転車愛好家約20人が参加し、自転車の国際レース「ツアー・オブ・ジャパン」南信州ステージの飯田市下久堅周回コースなど飯伊一帯約30キロを、福島さんの案内で巡った。
福島さんは「将来自転車が乗りやすい地域をつくるスタート地点」とし、「これからいかに楽しく乗ってもらえるか考えていきたい」と話していた。今後は子ども向けの自転車教室や大会などの開催も予定しているという。
サイクルベースでは、電動アシスト付きスポーツ自転車「e(イー)バイク」やロードバイク、子ども用自転車など10台ほどを用意している。利用には事前予約が必要で、自転車をレンタルすると更衣室やシャワー室を無料で利用できる。
この他にも自転車の修理や点検の持込みなども受け付けている。予約や問い合わせはサイクルベース(電話0265・49・3398)へ。
◎写真説明:記念のサイクリングイベントには20人が参加した。