飯田下伊那地域のマツタケの産地でマツタケの収穫が本格化しており、豊丘村役場に隣接する飯伊森林組合北部支所は17日から店頭販売を始めた。同支所によると、生育状況は平年並み。収穫のピークは今月末から来月上旬になりそうだ。
北部支所では今月9日から徐々に持ち込まれ、店頭には形のそろったマツタケも並び始めた。
豊丘村を中心に松川町や高森町からも入荷があり、17日は30キロ分のマツタケが集まった。大きいもので長さ15センチ、重さは150グラムほどある。
全体的に長さが5センチほどのやや小ぶりだが、品質は上々。金原史人支所長(51)は「まとまった雨があり地温も徐々に下がっており、良いマツタケが出る環境にはある。この先、秋らしい日が続けば期待できるのでは」とみる。
昨年は不作のシーズンとなっており、2年ぶりの豊作に期待する声は多い。
マツタケはアカマツの根元に菌の集まった「シロ」を作り、涼しくなると菌が活発になり、発生する。
朝夕の気温が20度以下であることがマツタケに適した生育条件。地温が下がったことで出始めたものの菌が活発した後で再び気温が上がると、菌が死ぬこともある。