JAが高森に市田柿工房建設へ

南信州経済

[ 2012年 10月 5日 金曜日 9時49分 ]

 JAみなみ信州は、市田柿の乾燥や梱包作業を機械化して行う拠点「市田柿工房」を高森町下市田に整備する。4日、安全祈願祭を開き、関係者ら60人が完成に期待を寄せた。加工自販による販売力の強化や受託による生産者の省力化を目指し、市田柿ブランドのさらなる強化を図る。

 高森町が管理する県南信農業試験場旧産業試験場の跡地を借り、約12億円を投入して鉄筋コンクリート平屋建て、延べ床面積4615平方メートルの施設を建設。3月にしゅん工し、来季から取り扱いを行う。

 研究を重ねて実用化した気熱式減圧乾燥機10基と自動梱包機5ラインを整備する。

 乾燥機は庫内を減圧して低温で乾燥し、柿の内部から水分を引き出して天日干しの工程を合理化するもので、柿すだれにして天日に干す自然乾燥の場合に要する30日の乾燥期間を、5―8日に大幅短縮できる。

 同JAは自己加工による販売力強化や組合員の省力化に加え、天候に左右されない加工の実現による規格の安定化に期待している。

 昨年、旧みさと選果場に1基を導入して実証試験を重ねており、新たに9基を整備する。初年度は年間150トン、将来は出荷総量の約10%にあたる年間300トンの処理を目指す。

 自動梱包機も年間350トンの取り扱いを計画。乾燥や梱包は組合員から受託して行うほか、生柿の買取りも強化して自販力を高める。

 同町山吹にあるパック工場の柿の里は、統合、集約するという。

 安全祈願祭には関係者ら60人が出席。矢澤輝海組合長は「市田柿は飯田下伊那のナンバー1ブランド。発祥の地の高森町とともに、より強固なものにして販路を拡大していきたい」と抱負を語った。

 来年3月15日に完成予定。

  

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