ネスク―イイダがLED防犯灯製品の開発に成功

南信州経済

[ 2009年 9月 25日 金曜日 15時53分 ]

 飯田市が1月に環境モデル都市に指定され、市内に約6000基ある防犯灯のLED化を計画。実施にあたり、地元企業で構成する共同受発注グループ「ネスク―イイダ」=事務局・飯伊地域地場産業振興センター=に依頼していたLED防犯灯製品の開発に成功したと24日、市役所で共同記者会見を行い発表した。
 
 牧野光朗市長は今回の製品開発について「産業界や市民などとの協働による主体の広がり、他地域に対して影響を及ぼしていく地域の広がり、統合的アプローチにより地元の環境産業の育成につなげることができた政策の広がり」を指摘。「飯田市の地域政策の特徴を表しており、非常に意義がある」と強調した。
 
 開発に成功した「ネスク―イイダ」は、地場産業センターのビジネスネットワーク支援センターの登録企業56社でつくる企業体。飯伊14市町村が予算の50%を拠出し第3セクターで共同受注を行っている。
 
 支援センターの木下幸治オーガナイザーによると、5月22日に市工業課から案件の依頼を受け、同26日にネスク―イイダ会員への説明会を開催。手を上げた18企業を開発に必要な技術や取引関係などから2つのグループに分け、2種類の製品開発に取り組んだ。
 
 7月下旬に最終試作品が完成し、8月上旬に金型をつくって10月から量産(製造能力は2種類とも月1000台)を開始する予定。製品開発に成功したLED防犯灯は、横長で街路灯としてデザインに特徴のある「ウイングライト」と、縦長で遠くまで明るい「サイドビュアー」。前者は市街地、後者は田園地帯に向いている。電源部分は大手メーカーから買うが、アームや基盤などはグループ企業が製造する。
 
 いずれの製品も既存の蛍光灯と比較すると、消費電力は15・5ワット(既存蛍光灯23ワット)と低く、明るさは蛍光灯と同等以上で寿命は10年(同2年)と保全費用がかからない。市販のLED防犯灯は5~7万円するが、今回の製品開発にあたり2万円以下に抑えるよう設定した。このため、LEDの広告看板を利用した「ウイングライト」は値段がネックとなったが、何度も実験を重ね課題をクリアしたという。
 
 記者会見で支援センターの下島敏正代表幹事は「今回は官民一体で努力した成果が表れた。関係者の協力に感謝している。今までもいろいろな形で取り組んでおり、今後とも南信州地域の経済自立化と経済発展のため一層努力していきたい」と語った。
 
 市では「今年度中に防犯灯の半分ぐらいはLED化したい。今月中に環境省へ本申請の手続を行い、機種を指定して付け替えの入札を行う」としている。
 

  

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