豊橋市のヤマサちくわ(佐藤元英社長)は、商品開発や相互販売、イベントなどで連携できる南信州地域の企業を募集している。民間主導で東三河と南信州の交流を盛んにして、新経済圏の形成につなげたい考えで「強みと強みを組み合わせ、より強固にできるパートナーを探したい」としてる。
同社は企業間コラボレーションの実績が豊富で、最近ではNHKの朝ドラで縁が生まれた福島県の地場産品、特産品を使った新しい切り口の練り物を次々に開発。人気商品の相互販売、物産展も行うなどして、両地域にとってメリットのある展開を目指している。
今年は「界を超える」を目標に掲げ、越境戦略に拍車を掛ける方針で、塩の道の時代からつながりがある飯田の企業とのコラボは重要プロジェクトという位置付け。21世紀の塩の道・三遠南信道の全通に先駆け「得意分野の対等なコラボを通じて、相互発展を目指したい」(佐藤社長)と話している。
募集するのは、南信州地域で愛されている食品、メニュー、調味料、農水産物を扱う企業や飲食店。容器やパッケージなどのエントリーも可能。南信州新聞社が窓口となって仲介する。
このほど本社を訪れた営業推進室プロジェクトマネージャーの神谷治男さんは「コラボにより文化、経済、人、モノの交流を派生させ、新経済圏の構築に貢献したい」と話した。
エントリーは南信州新聞社「三遠南信コラボ研究所」係(Eメールecon@minamishinshu.co.jp、FAX23・7072)へ 。商品名、原材料、製法、商品の特徴、東三河との縁などストーリーづくりにつながる要素(あれば)を明記する。郵送でも受け付ける。
◎写真説明:これまでのコラボ商品を紹介する幹部社員