阿南町新野小学校は20日、インターネット電話サービスを利用して米国アルフレッド州立大学で日本語を学ぶ学生らとの交流授業を行った。互いの教室をテレビモニターに映し出しながら、児童は英語、大学生は日本語で声を掛け合い、ジェスチャーも交えてコミュニケーション。思いを伝える喜び、理解する喜びを体感した。
1992年に町陶芸体験館に外国人研修生を受け入れたことがきっかけになり、両者の交流がスタート。2002年からは同大学の矢谷暢一郎教授が卒業生の教え子を町ALT講師として紹介する外国青年招致事業を続けている。
今回の交流授業も矢谷教授が提案。新野小を皮切りに町内の全6小中学校で計画した。
この日は、自己紹介からスタート。児童らは一人ずつカメラの前に立ち、名前と好きな物などを英語で伝えた。野球やバスケットボール、ゲームなど、米国でも人気の高いものが話題になり、学生らも歓声を上げて盛り上がった。
6年生の児童の一人(12)は「最初はうまく伝えることができるか不安だったけど、思ったよりも英語が通じて楽しかった。大学生も喜んでくれていたので良かった」と笑顔。「また外国の人と交流できる機会があったらうれしい」と話した。
◎写真説明:画面を通じ米国の学生と交流する児童ら