売木村の売木小学校6年生は1月31日、本年度総合学習の一環で取り組んできた村の課題に対する提言を清水秀樹村長らに伝える「子ども議会」を初めて開いた。児童7人が村の新名所などを含む観光分野で次々と提案した。
児童たちも知らない村内の魅力を地図にまとめる「売木いいとこマップ」の作成に励み、荒れた場所などを改善するために要望する場を村に求めた。
児童たちは議会の仕組みを学ぶとともに、村議会の昨年12月定例会を傍聴するなどして雰囲気を感じ取ってきた。
児童が議長も務めて進行役を担い、訪れた名所で気付いた点などを写真もそえて説明。「不動の滝」や「丸畑渓谷」、「タスキ岩」など子どもたちがあまり訪れない場所にも積極的に足を運び、「道に木が倒れていて歩くのに危険」、「木や葉が積もって道が分かりにくい」などと指摘した。
松村静華さん(12)は昨年8月に完成したグラウンドに注目し「動物が入らないよう柵を作り、新しい場所なので看板を設置してほしい。いろんなスポーツができる場所にも」と要望。清水村長は「鳥獣の防止柵は3月までに設置し、看板も取り付けたい」と答弁。のり面にはハナモモやコナラ、モミジなど計約1200本を春先に植樹する計画も示し「マラソン以外にも、いろんなことで活用していきたい」と述べた。
松村さんは「緊張したけど、提言によってグラウンドがもっと使いやすくなり、来てくれた人が村を好きになってくれれば」と笑顔。清水村長も「村に対する思いに感謝し、無駄にしないよう1つずつ、着実に前進するよう努めていきたい」と述べた。
◎写真説明:村の課題について提言する売木小の6年生