親田辛味大根など下條村の特産品を使った下條中学校の3年生によるアレンジレシピ集が完成した。23日には、食材とともに村出身学生への「ふるさとの味お届け作戦(年越し版)」に同封し、発送作業を行った。
レシピ集は、3年生の総合学習で地域の食文化をテーマに学習したグループの1つが「村の特産品を身近に感じてほしい」と考案。7月の村づくり交流会で金田憲治村長に提案して実現した。
親田辛味大根や下條にんにく、果物を使ったレシピ7品に、村の依頼で11月に追加したそば2品を含む計9品目を掲載。いずれもインスタントラーメンなど手軽な食材を加えて簡単に作ることができる。
レシピ集は3000部作成。出身学生へのお届け便43セットに同封したほか、年明けに村内の保育園児、小学生、中学生の全員に配布し、村ホームページにも掲載する予定だ。また、村内外の飲食店に協力を募り、アレンジレシピを使ったフェアなども計画していく。
レシピ集を提案した3年生「地域の食文化①グループ」代表の女子生徒(15)は「特産品の使い方を知ってもらい、村の魅力を広めたいという私たちの思いを形にしてもらえた。村を離れている先輩たちにふるさとを身近に感じてもらえたら」と話した。
出身学生へのお届け便物資はコロナ下での帰省自粛に伴い2020年5月に始まり、通算5回目。今回は、道の駅のそばや親田辛味大根、餅、レトルトカレー、特製焼肉のたれをセットにした。中学生レシピ集の他、村長からの手紙、村の10大ニュースなども同封した。
「出身学生が村に愛着を感じ、将来戻ってくるきっかけにしたい」とし、村はふるさとの味を届ける事業についてコロナ後の継続も検討している。
◎写真説明:レシピ集を発案した下條中3年生