1921(大正10)年の創立から今年で100年を迎えた下條村の下條小学校(熊谷力校長、児童数197人)は13日、節目の年を祝う記念式典を同校で開いた。6年生による学習発表や風船リリースの記念セレモニー、卒業生でタレントの峰竜太さんの講演などを通じ、100年の歴史に思いを寄せながら、未来へ、力強くはばたく決意を新たにした。
同校は本年度、「子どもたちの心に残る100周年」を目指し、PTAを主体とする実行委員会の記念事業に加え、日常の学習や児童会活動の中でも「100年」を意識した取り組みを進めてきた。児童会は本年度のスローガンに「笑顔あふれる新たな未来 はばたけ下條小」を掲げる。
「100周年」の学習成果として、会場入り口には、3年生が村の宝を題材に手づくりしたかるたを展示。6年生は式典で、現在と100年前の学校の様子を劇で表現し、社会は大きく変わっても「元気いっぱいの子どもたちの姿は今も昔も変わらない。これからも、地域、家族、友だち、自分自身を大事にし、明日を信じて生きていく」と力を込めた。
式典後にはグラウンドに移動し、児童や職員、保護者、来賓ら出席者全員で風船をリリース。児童らは、青空に吸い込まれるように舞い上がる風船を眺めながら、自分たちも未来に向かって元気に飛び出すことを誓った。
6年生の児童会長(12)と、副会長(同)は、学習発表を振り返り「緊張したけど、みんなと心を一つにして楽しくできた。いつまでも、みんなが元気に、笑顔でいられる学校であり続けてほしい」と声をそろえた。
◎写真説明:式典で学習発表を行う6年生