本年度の新入生から新しい制服を導入した喬木村の喬木中学校で6日、入学式が開かれた。新1年生58人は、飯田下伊那地域の中学校では珍しいブレザータイプの制服に身を包み、新生活のスタートを切った。
同校ではこれまで、男子が詰襟の学生服、女子がセーラー服を着用していたが、新中学1年生に制服を支給する村の事業が本年度から始まるのに合わせて一新。昨年4月に生徒や職員、村教育委員会でつくる制服検討委員会を立ち上げ、デザインなどを検討してきた。
新しい制服は紺色のブレザーで、ジェンダーレスを考慮して性別に関わらずスカートやスラックス、ネクタイ、リボンを自由に組み合わせられるようにした。
ポケットに付くエンブレムは校章にも使われているイチョウの葉をモチーフにし、ネクタイとリボンは同校のジャージーと村特産のイチゴをイメージした赤を選択した。
新入生代表としてあいさつした生徒は「真新しい制服を着て中学生になったという実感が湧いてきた。生活が大きく変化することへの不安もあるが、新しい仲間との出会いや部活、行事など楽しみもたくさんある」と思いを語った。
来賓の市瀬直史村長は「一新された制服に袖を通し期待に胸を膨らませていると思う。その気持ちをずっと忘れないで」と呼び掛けた。
◎写真説明:一新された制服に身を包んだ新中学1年生