喬木村小川の真浄寺(永井真寿住職)で3日、新春恒例の書き初め大会が開かれた。同寺で書道を学ぶ小学生から高校生までが真剣な表情で筆を運び、日本の伝統文化を感じた。
同寺の習字教室には喬木村内をはじめ、飯田市などから約85人が通う。書き初め大会は小中学校の冬休みの宿題や高校生の展覧会に向けた作品制作を兼ね、15年ほど続けている。
書き初めをはじめとした日本の書道文化をユネスコ無形文化遺産に登録しようという運動を踏まえ、伝統文化の一つとして書道を体感し、文化・道徳を身につけてもらおうと開催している。
参加者は手本を見ながら一つ一つの字を練習し、全体のバランスを意識して課題の字に挑戦。永井住職の指導を受けながら、納得のいく作品を書き上げようと繰り返し紙を広げていた。
昨年度から習字教室に通っている喬木第一小学校6年の女子児童(12)は「強い信念」の字を書き上げ、「ひらがなと漢字のバランスが難しかった。今年から中学生になるのでいろんなことにチャレンジしたい」と抱負を語った。
永井住職は「宿題を終わらせる目的だけでなく、伝統行事である書き初めを楽しんでもらえたら」と話していた。
◎写真説明:真浄寺で書き初めをする子ども