売木村の売木小学校で、学校裏の休耕田に整備したスケートリンクの利用が始まっている。25日は1、2年生5人が、時折り転びながらもめげずに立ち上がり、スピードに乗って笑顔を見せるなど、同校ならではの授業を楽しんだ。
「田んぼリンク」に広がる子どもらの笑顔や歓声は、同村の冬の風物詩。職員らが水をまいて氷の厚さを増すとともに、異物をとったり氷上を削ったりしながら、平らで滑りやすいリンクに仕上げている。リンクの大きさは30メートル×12メートルほど。
今年は7日に「スケート場開き」を行ったが、気温や雨、雪の影響で氷のコンディションが整わず、先週からようやく利用可能に。週末の雨や雪により24日は利用できなかったが、この日は職員らの雪かきや氷上整備のかいあって、リンクに児童の笑顔が広がった。体育科教諭の坪木美桜さん(25)は「期間が限られるだけに、売木だからこそできるスポーツを少しでも長く楽しんでもらいたい」と話した。
転び方や滑る方向などのルールを確認した児童らは勢い良く滑りだし、リンクを周回したり、ジグザグコースに挑戦したりとそれぞれに楽しみ、授業の終りの合図では「まだまだ滑りたい」と声をそろえた。
2年生の児童らは「氷の上を滑っていく感じが楽しい」、「スピードが出て風を感じるのが気持ちいい」と話していた。
◎写真説明:田んぼリンクで楽しむ児童ら