泰阜小学校の1年生13人は28日、泰阜村平島田の観光施設「あいパークやすおか」でハッチョウトンボを観察した。日本最小とされる体長15ミリほどの小さなトンボを見つけ、盛り上がった。
地域に生息する貴重な生物を知って触れ合うことで、自然や地域に関心を持ってもらおうと昨年から行っている。
ハッチョウトンボは日当たりの良い湿地に生息する。雌雄ともに羽化後は体に褐色の薄いしま模様があるが、雄は成熟すると鮮やかなあかね色に変化する。
同施設西側のマレットゴルフ場上段部にある「ハッチョウトンボの池」(2・7ヘクタール)で観察。児童たちはトンボを見つけると「いた」と声を上げ、顔を近づけて観察していた。木の枝をにぎり、トンボがとまるまでじっと固っている児童も。狙い通りにとまると、周りの人に見せていた。
初めて見たという児童の一人(6)は「小さくてかわいかったし、赤色がきれいだった」と笑顔で話した。
同施設では2014年にアマチュアカメラマンが生息に気付いて管理人に報告。以降毎年5月から9月頃まで飛び回る姿が見られている。管理人などが池に桟橋を掛けたり、スイレンを植えたりして整備や美化に取り組んでいる。
◎写真説明:枝にとまるハッチョウトンボ