阿南町の新野小学校の5、6年生8人が、来年1月の「新野の雪祭り」(国重要無形民俗文化財)で使う横笛を手作りしている。15日は仕上げとして笛にニスを塗る作業を実施。12月からは地域住民に指導を受け、本番に向けて練習する。
同校では総合的な学習の一環として、隔年で横笛作りに取り組んでいる。今年も地元有志でつくる「花の木なかよし会」の田村清七さん(85)を講師に招き、作り方を教わった。
材料の竹は、地域で採取したものを田村さんが加工して1年ほど乾燥させた。9日には竹の中に紙を詰めて音程を調整したり、指穴の間に糸を巻いて補強。15日は防腐・防虫のため木材用の油性ニスを塗った。
児童たちは、田村さんの指導を受けながらニスを塗って乾かす作業を5、6回ほど繰り返した。余った時間は過去に作った笛を吹いて本番に向けて気持ちを高めた。
5年の男子児童の一人(11)は「作るのは初めてだったけどまあまあの笛ができた。上手に吹けるようになりたい」と意気込んでいた。
雪祭りでは、3~6年生が横笛の演奏を披露する予定。12月には地域住民を招き、本番に向けて練習する。
◎写真説明:横笛にニスを塗る児童と指導する田村さん