飯田市松尾小学校の4年3組30人は16日、SDGsをテーマに手作りした紙芝居を飯田信用金庫松尾支店(原邦彦支店長)の利用者に披露した。ポイ捨てや海洋汚染など環境問題を織り交ぜたオリジナルストーリーで、環境や自然に配慮した暮らしの大切さを訴えた。
総合学習の一環。SDGsについて調べる中で、さまざまな環境問題があることを知り、「SDGsを多くの人に広める」の目標を掲げてできることを模索してきた。これまで、4組の児童と協力して新聞紙のごみ袋を作成。同支店とイオン飯田店(上郷飯沼)に専用ブースの設置を求め、利用者に配った。
紙芝居づくりは、自分たちの思いを直接届けようと提案。昨年12月ごろからグループに分かれて作成し、個性あふれる7作品が出来上がった。
学校外での発表は初めてという子どもたちはこの日、緊張した表情で発表に臨んだ。ごみのせいで苦しむ動植物を演じたり、オリジナルキャラクターを通じてごみ拾いの大切さを伝えたり。1時間ほどで各グループが順番に読んだ。新聞紙のごみ袋作りができる体験コーナーも設けた。
発表を聞いた毛賀の女性(71)は「表情豊かでよく出来ていて驚いた。(SDGsについて)大人がもっと考えていく必要があると思った」、男子児童の一人(10)は「大きな声ではっきり伝えられるように気をつけた。ごみが落ちていたら拾うようにしてきれいな環境を保ちたい」と話していた。
紙芝居やSDGsについてまとめたレポートを、3月10日まで同支店で展示している。
◎写真説明:紙芝居を披露する子どもたち