飯田市上村小学校の1~6年生14人が19日、同校近くを流れる上村川にアマゴの稚魚を放流した。合わせて学校から河川広場までの約600メートル間でごみ拾いも行い、環境保全の重要性について理解を深めた。
上村環境衛生委員会が主催する「上村ふるさとかわづくり事業」の一環。地域の素晴らしい自然環境を認識し、環境美化や生物保護の大切さを実感してもらおう―と10年以上前から続けている。
この日は、上村自治振興センター近くの上村川と伊藤沢合流点付近で放流を実施。体長10~15センチ・45グラムほどのアマゴ300匹を水槽からバケツに移し替え、児童が水際から次々と放流していった。すぐ近くの岩場にとどまるアマゴもおり、児童たちは興味深そうに観察していた。
6年生の児童会長(12)は「川にたくさん魚が増え、自然が豊かになってほしい」と思いを込め、アマゴを見送った。放流前に行ったごみ拾いでは、川沿いにビニール袋などのごみが多く落ちていたといい、「自分たちもこういう機会にしかごみ拾いをすることはないので、学校行事として毎月1回でもやるといいでのはないか」と話した。
同委員会の仲井常好委員長は「学校のそばにアマゴを放流できるきれいな川があるのは素晴らしいこと」と強調。「環境を大切にするためにはどうしたらいいのか、今日をきっかけに考えて」と子どもたちに呼び掛けた。
◎写真説明:アマゴを放流する児童