飯田市福祉課と子育て支援課による「ライフデザインセミナー」が23日、下伊那農業高校で開かれた。アグリサービス科食農科学コースの2年生11人が参加。市内の結婚や子育ての現状、支援策を学び、自身のライフデザインについても考えた。
地元で結婚・子育てをするという意識を醸成する機会に―と、2017年度から高校生を対象に開いている。本年度は飯田風越高校、飯田OIDE長姫高校の市内3校で実施した。
担当課が市の子育て支援を紹介。こども家庭応援センター「ゆいきっず」や、無料で利用できる親子の居場所「つどいの広場」といった支援策にも触れた。
重さ7キロの妊婦体験ジャケットを着て妊娠中の生活をイメージしてもらう体験もあり、生徒は赤ちゃん人形を使って首がすわっていない子どもの抱きかかえ方を学んだ。
飯田女子短期大学「わいわい広場」の子育てコーディネーター宮内愛さんは「子育ては大変なことばかりではなく、今までにない楽しさや喜び、癒しを感じられる」と伝え、「飯田市は子育て支援に力を入れている。ぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。
女子生徒の一人(17)は「子育ての大変さや大切なことを学ぶことができた。将来子どもができたら今日知った支援を活用していきたい」と話した。
◎写真説明:妊婦体験ジャケットを着る生徒