全国農業高等学校長協会が職業資格の取得や技術・技能検定で優秀な成績を収めた生徒を評価する「アグリマイスター顕彰制度」で、下伊那農業高校の生徒46人が認定され、4日に同校で伝達式が開かれた。
生徒が日頃の農業学習や資格取得を通して技術や技能を習得し、自信を持って産業界で活躍できるよう励ます目的で2015年に始まった制度。取得した資格や合格した検定試験、コンクール等の結果などを定めた得点で換算し、上位からプラチナ、ゴールド、シルバーと区分して認定している。
同校では、プラチナに9人、ゴールドに18人、シルバーに19人が認定された。また、同校は2年連続4度目の優良学校にも選ばれた。
伝達式には、プラチナを受賞した生徒のうち特に優秀とされる「アグリマイスター優良生徒」に選ばれた5人が出席。田畑邦仁校長から認定書を受け取った。
園芸クリエイト科3年の矢澤風奈さん(18)は、学科必修の資格取得以外にホームページ作成検定1級や文章デザイン検定1級などを取得。「3年間頑張ってきたことが評価してもらえてうれしい。資格取得や活動発表を通して、人に伝える力や知識をつけることができた」と振り返った。
この日は、合わせて危険物取扱者免状取得高校生表彰の伝達式も実施。2人の生徒が参加した。
農業機械科2年の中島凰稀さん(16)は「うれしい。資料と問題を交互に取り組む方法で勉強していって、少しずつ分かっていくのが楽しかった」とし「将来の選択肢の幅を広げられるよう活用したい」と話していた。
◎写真説明:アグリマイスター優良生徒に選ばれた生徒ら