下伊那農業高校(飯田市鼎名古熊)の果樹班(9人)は、8月19、20日に富山市で開かれた「日本学校農業クラブ北信越ブロック大会」で最優秀賞を受賞し、4年連続となる全国大会への出場を決めた。6日に同校で報告会を開催。田畑邦仁校長に、北信越大会の結果と全国大会へ向けた抱負を伝えた。
日頃の活動成果を発表することで、問題解決のための自主的・積極的な能力を養い、クラブ員同士の親睦を深める機会にすることが大会の狙い。北信越には5県の代表校が出場。研究内容や発表方法で競った。
果樹班は生産や流通、経営に関する内容をテーマとする「プロジェクト発表Ⅰ類分野」にエントリー。「MA包装を利用した果物の鮮度保持と貯蔵法の改善~果物を氷温食品と位置づけた未来型の果樹栽培をめざす~」と題して発表した。
果樹産業の活性化に向けて端境期の有利販売に注目した経緯や、飯田下伊那地域の果樹産業の現状について説明。5年目となる研究の成果や、今後の課題をまとめた。
柗澤梨沙班長(18)は「北信越大会では、これまでの練習の成果を発揮でき、一番良い発表ができた」と報告。「たくさん練習し、より良い成績を残せるようにしたい」と全国大会への意気込みを語った。
田畑校長は「自分たちのやってきたことを堂々と全国へ発信してほしい。他校の発表も聞き、知識として吸収してきてほしい」とエールを送った。
県内では同校のほか、佐久平総合技術高校(佐久市)が最優秀賞を受賞。2校は10月に兵庫県で開催される全国大会に出場する。
◎写真説明:最優秀賞を獲得した果樹班の生徒ら