飯田市座光寺小学校で25日、創立150周年記念の植樹が行われた。150周年記念事業実行委員会や座光寺地域自治会、PTA、児童ら20人が参加し、座光寺のシンボル「麻績の里舞台桜」の苗木を中庭の一画に植えた。
苗木は樹高約2・5メートル。昨年11月に開いた記念式典で座光寺地域自治会が寄贈した。桜の隣には「開校百五十周年記念」と書かれた記念碑も設置した。
植樹作業では、伝統をつなぐとともに将来の発展への思いを込め、参加者が順に土をかぶせた。
牧野光彰自治会長(73)は「年齢を重ねるごとに素晴らしい花をつけて地域を見守ってほしい」と願い、北原康宏PTA会長(41)は「卒業してからも桜がどのくらい大きくなったのか見に来て」と児童に呼び掛けた。
6年の副児童会長(12)は「このような節目に参加できてうれしい。自分たちは卒業した後も在校生が大切に見守ってほしい」と話していた。
同校は1872(明治5)年に筑摩県第三十二小校と称して如来寺(元善光寺)で開校。1984(昭和59)年に現在の地に校舎を移した。同年、移転記念に体育館横に舞台桜の苗木を植え、現在は春になると鮮やかな花をつけている。
◎写真説明:舞台桜の苗木を植えた