飯田市松尾城の松尾小学校4年2組(31人)は、コロナによる差別や偏見をなくそうと、シトラスリボンを作成した。総合学習の活動資金を集める目的で、市内3カ所の店舗や施設に販売の協力を依頼。21日は、代表児童2人が市健康増進施設「ほっ湯アップル」を訪れ、小木曽博人社長に施設内でリボンを販売させてもらえるようお願いした。
「飯田市の産業」について学習する子どもたちは、飯田の地場産業の1つである水引に注目。学習の中で愛媛県発祥の「シトラスリボンプロジェクト」について知り、その趣旨に賛同した。多くの人にリボンを広めようと、作成・販売を決めた。
子どもたちは地元の水引業者に依頼し、作り方を習得。フックやマグネットなど4種のリボン計210個作成した。
この日は、児童2人が同施設を訪問。「心を込めて作った。皆が笑っていられる世界にしたい」と小木曽社長に作成の経緯を説明し、販売の場の提供を依頼した。小木曽会長は「その気持ちしっかり受け取った。協力させてもらう」と応えてリボンを受け取り、直売コーナーの一角にリボン販売のスペースを作った。
リボンはほっ湯アップルの他、飯田市動物園(同市扇町)、ワンメイド(同市八幡町)でも、11月6日まで販売予定。担任の中野梨奈教諭(30)は「目標に向かって自主的に行動する子どもたちの姿が見られた。地域の皆さんの協力なしにはできない」と感謝していた。
◎写真説明:リボンを販売してもらえるよう依頼する児童