飯田コアカレッジ(飯田市松尾明)は5日、入学式を同市松尾城の松尾公民館で開いた。定員の40人を14人上回る54人が入学し、2年生と合わせた学生数は92人となった。90人台になるのは1994年度以来28年ぶり。
新入生の内訳はITスペシャリスト学科が25人(前年比1人増)、ITビジネス学科が23人(同5人増)、IT医療事務学科が6人(同2人増)。入学希望者の増加について同校は「長引くコロナ禍で県外に進学する選択肢を取りにくく、地元志向が強まったことが特に大きい」とみている。
牧島晃校長は式辞で「当校で学ぶのはわずか2年。専門職として地元で活躍できるよう、在学中は時間を大切にしながら社会人の基礎力を身に付け、主体性を持って就職活動をして。創造者たる自覚と誇りを持って学び、青春を謳歌しながら切磋琢磨して」と励ました。
学園理事の佐藤健市長は「ITを中心としたビジネスの専門知識と、人として大切なことをたくさん学んでほしい」、理事で協賛会長の原勉飯田商議所会頭は「デジタルコミュニティーの時代に向かってはばたき、企業の期待に応えて」とエールを送った。
新入生を代表してITスペシャリスト学科の男子生徒(18)は「高度な知識と技能を身に付け、地域社会の発展に貢献したい」と宣誓した。
同校は1987(昭和62)年に飯田コンピュータ専門学校として開校した公設民営の専門学校。2012年から現在の校名となった。卒業生数は昨年度末で1022人。ほとんどが地元に就職している。
◎写真説明:宣誓する1年生の代表