IT系専門学校の飯田コアカレッジ(牧島晃校長)は4日、卒業証書授与式を飯田市松尾明の同校で開き、ICT技術を身につけて巣立っていく2年生36人にエールを送った。
今春の卒業生は35人が地元の企業や自治体、団体に就職し、内定率は8年連続100%を達成。創立35年目、卒業生数累計1000人突破という2つの節目にふさわしい実績を残した。
式典は新型コロナウイルス感染防止のため、卒業生と保護者、学校関係者だけを対象に規模を縮小して開催。牧島校長、学園理事で協賛会長の原勉飯田商議所会頭、理事の寺沢寿男JAみなみ信州組合長がはなむけの言葉を贈った。
このうち牧島校長は「コロナ禍の学業と就職活動には大変なこともあったと思うが、授業のほとんどを対面形式で安全に受けられ、全員が希望する就職を実現させた今、『ふるさとにおける学び』という選択が正しかったことを実感していると思う」とねぎらった。
社会人生活で好スタートを切るための具体的なアドバイスもし、「皆さんはリニアと三遠南信道が開業・開通するふるさと南信州の未来を担う地域の宝。精進を積み重ねて成長し、周囲から信頼される人物になってほしい」と期待を語った。
在学中に学生自治会長を務め、JAみなみ信州に就職するITビジネス学科の生徒(19)は、総代として「かけがえのない仲間と先生方に出会え、充実した学校生活を送れた。ここで学んだICT技術を生かし、地域の発展に寄与したい」と答辞を読んだ。
◎写真説明:卒業証書を受け取る2年生