飯田女子短期大学(飯田市松尾代田)が2023年度の男女共学化を検討し、校名を「飯田短期大学」へ変更する事前手続きを始めたことが、関係者への取材で分かった。地元に進学先の選択肢が少ない男子高校生に門戸を広げ、地域貢献する狙いという。
現在は文部科学省に校名変更を届け出ており、結果が分かるのは12月下旬ごろになるとみられる。同時に「家政学科」を「生活科学学科」、「家政専攻」を「生活科学専攻」へ名称変更する準備も進めている。
関係者によると、飯伊の男子高校生が進学する際、地域外にしか選択肢がない現状や地域からの要望を踏まえ、地元に根差す教育機関として間口を広げたいという。在籍学生数が定員の約8割にとどまっている状況もあり、志願者の増加を期待している。
同短大は1967(昭和42)年に開学。2016(平成28)年に創立50周年を迎えた。開学時から入学者を女性に限定しており、現在は家政学、幼児教育学、看護学の本科3科と、養護教育学、地域看護学、助産学の専攻科3科を置く。在籍する学生の約6~7割を飯伊の出身者が占めているという。
同短大は「検討はしているが認可前であるため、コメントできる段階ではない」としている。
◎写真説明:飯田市松尾代田にある飯田女子短期大学