りんご並木を管理する飯田東中学校にこのほど、豊橋市で夏みかん並木を管理する同市の青陵中学校から夏ミカン85個が届いた。
豊橋の夏みかん並木は、大火後にりんご並木が誕生した飯田のエピソードに感銘を受けた青陵中の生徒が「自分たちも何か後に残る活動を」と市に提案し、翌1961(昭和36)年に植樹したもの。生徒たちが中心になって手入れや収穫を続け、本年度で60年目になる。
61年には青陵中の関係者が飯田東中を訪れ、同年に起きた三六災害の見舞金を受け取った記録が残っている。
その後も交歓会を開いてきたが、64年以降から途絶え、りんご並木が50周年を迎えた2003年に交流を再開。現在は互いに収穫したリンゴと夏ミカンを贈り合いながら、来年のりんご並木70周年に向けて交流の歴史をひもといている。
「夏ミカンがお礼の手紙とともに届いた」と報告を受けた並木委員会の生徒たちは3日、動画でお礼を伝えたり、テレビ会議アプリを使うなどのアイデアを出し合った。夏ミカンの分け方は、クラスごとに決めることにした。
並木委員長の女子生徒(14)は「リンゴと同じくらい大きくて、きっとおいしいと思う。これからも交流を続けたい」と話した。
◎写真説明:豊橋から届いた夏ミカンを見せる東中の並木委員