飯田市立飯田西中学校の1年生76人が24日、名水百選に数えられる「猿庫の泉」(同市上飯田)で野点茶会を体験した。
地域が誇る歴史と文化に触れようと初めて企画し、地区内の表千家関係者と猿庫の泉保存会の協力を得て開催。教科書でも紹介された泉の歴史と価値、茶道の基礎知識、基本的な作法、用語を2社中の指導者が教えた。
赤い野点傘が設置された泉の近くに集まった生徒たちは、和菓子を口にしてから、覚えたての作法を実践。神妙な表情で茶碗に顔を近付けた。
生徒らは「涼しい風に吹かれながら抹茶を味わえて、身も心も温かくなった」、「抹茶は苦かったけれどすがすがしい気分。この文化をつないでいきたい」などと話した。
古川社中の古川加代子さんは「覚えてもらった作法はこの先きっと役に立つ。お茶会に参加するチャンスがあったら積極的に出て」と呼び掛けた。
◎写真説明:覚えたての作法で抹茶を味わう西中生(猿庫の泉で)