「大学入学共通テスト」が14日、全国679会場(県内14会場)で始まった。飯田下伊那地域では、飯田会場の飯田高校(飯田市上郷黒田)で実施。午前8時の開門とともに受験生らが入場し、緊張した面持ちで試験に臨んだ。
「大学センター試験」の後継として一昨年から始まり3年目で、センター試験と同様に6教科30科目のマークシート方式。高校段階での基礎的な学習の達成程度を判定し大学教育を受けるために必要な能力を把握することを目的にしている。
飯田会場は昨年より30人少ない505人が受験予定。南信州新聞の調べで、飯伊の県立・私立8高校の受験生は461人。高校別では飯田が最多の225人、飯田風越が178人と続いた。
この日、飯田高校の正面玄関口では午前8時の開門後、電車や臨時バスなどで訪れた受験生が、受験票を見せると会場に入っていった。
飯田風越高3年の生徒(18)は「少し緊張しているけど今まで頑張ってきたので自信を持って試験に臨みたい」と話した。
14、15日の2日間の日程。試験科目は初日が地理歴史公民、国語、外国語、英語(リスニング)、2日目が理科、数学となっている。
知識の理解の質を問う問題や思考力、判断力、表現力など発揮して解く問題を重視し、資料やデータを基に考察する場面など学習の過程を意識した問題場面設定も重視した。本年度の利用大学・専門職大学・短大は870大学で過去最多だった前年から4大学増加した。
新型コロナウイルスやインフルエンザに感染するなどして当日受験できない受験生に対しては、28、29日に追試験を設定している。新型コロナの濃厚接触者は当日無症状などの要件を満たせば、別室で本試験を受験することができる。
全国の志願者数は前年より1万7786人少ない51万2581人。県内は543人少ない8942人。県内の追試験は28~29日に長野市の長野保健医療大学で実施する。
◎写真説明:試験会場に向かう受験生