2023年度の県立高校入学試験の前期選抜が2日、県内一斉に行われた。飯田下伊那地域では飯田と飯田風越の普通科を除く7校15学科が392人を募集し、578人が出願。受験生は、志望校を会場に個人面接などに臨んだ。
自己推薦型の前期選抜は調査書と面接試験に加え、それぞれの学校が指定する選抜資料を総合的に判断して合否を決める。この日の面接試験では、各校が志望理由書(自己PR文)を基に志望動機や入学後の抱負、中学校での学習や部活動など学習状況などを質問した。
飯伊7校の志願者は前年度の566人を12人上回った。募集定員に対する平均倍率は前年を0・03ポイント上回る1・47倍だった。
学科別倍率は2・50~0・69倍の間で、下伊那農業のアグリサービスが唯一2倍を超えて2・50倍となった。飯田OIDE長姫の社会基盤工学が1・95倍、同電子機械工学が1・75倍と続いた。
平均倍率の1・47倍は第3通学区全体の1・45倍を0・02ポイント上回り、全県平均の1・42倍を0・05ポイント上回った。
県内全体の公立高校全日制課程の志願者は5422人。募集人員は3813人。普通科の平均倍率が1・40倍、農業科が1・56倍、工業科が1・36倍、商業科が1・59倍、理数科などが1・33倍などとなっている。
合格発表は10日。午後1時から各校で合格者の受験番号を校内に掲示し、同2時から各校ホームページに掲載する。
後期は20~22日に志願を受け付ける。学力検査は3月7日。合格発表は同17日に行う。
◎写真説明:前期選抜の会場へ向かう受験生(阿智高校で)