2023年度県立高校入試の前期選抜(自己推薦型入試)の合格者発表が10日、県内各校で一斉に行われた。飯田下伊那地域では飯田と飯田風越の普通科を除く7校15学科で383人が合格。あいにくの大雪となったものの、各高校には受験生の保護者らが訪れ、掲示された番号を確認していた。
飯田市鼎名古熊の下伊那農業高校では午後1時、農業機械、園芸クリエイト、食品化学、アグリサービスの4学科の合格者計82人の番号を記した紙が玄関前に掲示された。雪の中、訪れた保護者らは受験番号を探し、スマートフォンのカメラで撮影したり家族に電話で報告したりしていた。
訪れた保護者の一人は「娘が『だめかもしれない』と心配していたけど、番号を見つけることができた。これから家族に連絡します」と笑顔を見せた。
飯伊の7校15学科は2日に実施。募集定員392人に対して578人が出願し、そのうち383人が合格した。平均倍率は前年を0・03ポイント上回る1・47倍だった。学科別では下伊那農業のアグリサービスが飯伊で唯一2倍を超えて最も高い2・5倍だった。
合格者番号は各校のウェブサイトにも掲載された。
入学確約書の提出期限は15日。後期選抜は20~22日に志願を受け付ける。志願の変更受付は24日~3月1日。学力検査は3月7日。合格発表は同17日に行う。
◎写真説明:前期選抜合格発表の風景(下伊那農業高校で)