ロシアによる軍事侵攻を受けてウクライナから高森町に避難している小中学生4人が13日、高森北小学校、高森中学校に初登校した。北小学校には3年生2人、4年生1人が登校。全校集会では「私の名前は」と覚えた日本語で自己紹介し、児童らの拍手に笑みをこぼした。
3人は当面の間、4年生(16人)のクラスに加わる。登校時から緊張した面持ちが続いていたが、クラスの児童らが積極的に声を掛けたり、校内を案内するに連れて表情が和らいでいった。
現在は町内で開く週2回の日本語教室に通っているため、同教室のない日に登校する。国語や算数などはクラスとは別に3人で、タブレットを活用して外国出身者向け教材などを使い学んでいくが、体育や音楽、図工はクラスの児童と一緒に学び、交友を深めていく。
コミュニケーションが取りやすいよう3人は翻訳機を持ち、教員もタブレットの翻訳機能を利用する。クズニェツォバ・ヴィタリ君(10)は「友だちをたくさんつくりたい」と、学校生活に期待を寄せた。
4年生の小林源弥君(10)は「みんな元気で仲良しなクラス。スポーツも大好きなので一緒に運動を楽しみたい」、石井椿さん(9)は「ウクライナの言葉を勉強して、ウクライナの言葉でもたくさん話しかけたい」と話した。
◎写真説明:自己紹介するウクライナの児童