高森町の高森中学校は26日、町内をはじめ、飯田下伊那地域の企業・団体で働く人たちから話を聞き、地域の産業や文化、仕事について学ぶ「第4回しごと・未来フェア」を町民体育館で開いた。2年生135人が参加。生徒たちは企業38社が設けたブースを回って仕事や地域への理解を深め、将来の「働く自分」を思い描いた。
地域にどんな企業や仕事があるのかを知るとともに、そこで働く人たちの情熱や誇りに触れることで働くことの意味を考え、自分の将来像を具体化していくきっかけにしようと開く。地域の新たな魅力を発見し愛着を育むことで、将来も「この地域で暮らしたい」、「仕事をしたい」という思いの醸成を目指す。
今回は、昨年を12社上回る企業が参加。医療、金融、建設、製造、小売、美容、福祉、農林業、警察、消防と、さまざまな職種のブースが並んだ。生徒は関心を持つブースを訪れ、1回当たり20分間で各企業の話を聞き、計8カ所を回った。
各企業の担当者らは、会社概要の説明や手掛ける製品、商品などの紹介に加え、仕事に就いたきっかけややりがい、楽しさ、苦労などを伝えた。また、ヘアメイクや点滴、制服や装備の試着などの体験もあり、生徒の関心を引いていた。
ものづくりに興味があるという生徒(14)は「ものづくりの中にもいろいろな仕事があり、一度にたくさんの話を聞くことができてうれしかった」と笑顔。別の男子生徒(同)は「企業の皆さんの話から仕事の楽しさが伝わってきた。一つの仕事をする上で、いろいろなことが考えられていることが分かり、驚いた」と感想を述べた。
◎写真説明:ヘアメイクを体験する生徒ら