高森町高森北小学校で20日、創立150周年記念行事の一環として、ドローンの操縦体験・プログラミング教室が開かれた。「節目の年を迎える学校を盛り上げたい」と、2000年度の卒業生有志5人が企画。全国各地でドローンの体験授業などを行っている土林巧さんを迎え、楽しみながら新しい技術に触れ、創造力や論理的な思考力を磨く場を提供した。
有志の一人寺澤彩乃さん(34)は大阪市在住。仕事のかたわら、関西を拠点とするドローンチームの一員として活躍している。「故郷の子どもたちのため、何か出来ることがあればと思い参加した」といい、「ドローンを使って楽しくプログラミングを学ぶことで、自ら考える力を育むことができる」と、自身の経験を生かし子どもたちの学びをサポートした。
児童らは、ドローンの操縦やプログラミングを体験。プログラミングでは、離陸、前進、方向転換、着陸などの指示をタブレットに入力すると、ドローンが指示通りに動いて歓声をあげていた。
障害物を避けるため、前進する距離や浮上する高さを変更するプログラミングにもグループごとに挑戦。想定通りの動きで障害物を避けることに成功し、満面の笑みで喜び合う場面もあった。5年生の男子生徒(11)は「普段出来ない体験ができて楽しかった。プログラミングで自動で動くドローンがすごいと思った。もっといろいろなプログラミングをしてみたくなった」と話した。
松岡香代子校長は「地域が子どもたちの学びをバックアップしてくれてとてもありがたい。新型コロナの影響でさまざまな体験が制限されてきた中、普段出来ない体験に子どもたちの目が輝いていた」と感謝した。
◎写真説明:ドローンのプログラミングに挑戦する児童ら