高森町の高森南小学校の4年生120人が27日、町特産の干し柿「市田柿」作りに挑戦した。地域ボランティアらの協力で皮をむき、乾燥させるためにつるしてすだれ状にした。干し柿は12月初旬ごろに完成するという。
郷土食に触れる機会として同校では毎年、4年生が干し柿作りを体験する。
学校の敷地内には柿の木10本が植えられており、児童たちはオレンジに色付いた実を前日に収穫。今年は豊作でコンテナ13杯分にもなった。
この日はクラスごとプールサイドに集まり、ボランティアや保護者が包丁でへたを取り除いた柿を皮むき機を使ってむき、大小に分けてつるしていった。
講師を務めた町コミュニティスクールのサポート支援員らのアドバイスを受けながら慎重に皮をむき、慣れてくると手際よく作業する姿も見られた。男子児童の一人(10)は1時間で30個以上をむき、「初めて皮むきを体験したけど皮が硬くて思ったよりも大変だった。今から干し柿が完成するのが楽しみ」と話していた。
つるした実は燻蒸(くんじょう)後、プールの脇で乾燥させる。
◎写真説明:皮をむいた実をつるす児童