高森町の小学6年生と町長がまちづくりを語り合う「みらい懇談会」が21日、町福祉センターで開かれた。町内2小学校の児童117人は、町の課題を探って考えた施策を壬生照玄町長に提言。町長からは具体的な取組みにつなげるよう宿題が出された。
両校の6年生は毎年、まちづくりについて一人一人が学習テーマを決めて深堀りしており、みらい懇談会は学習の成果としてまちづくりのアイデアを壬生町長に提案する場となっている。
本年度は6月に事前学習がスタート。報道で興味を持った社会問題や学校生活を送る中で気付いた町の課題を踏まえてテーマを設定し、町関係課の職員と意見交換を行いながら学習を進めてきた。
この日、児童たちは観光振興や環境保全、交通安全、健康福祉などについて班ごとに発表。壬生町長と関係課の職員に、学習を進める中で気付いた町の課題を説明するとともに、解決に向けて自分たちができることを伝えた。
このうち、両校の計11班がごみの削減・ポイ捨て対策について発表した。ポイ捨てが環境に与える影響を把握するためにアンケート調査を計画したり、児童らに冬休み中のごみ拾いへの参加を呼び掛けるなど班ごとに提案はさまざま。ポイ捨て禁止を啓発する動画を実際に制作して会場で上映し、SNSやCATVで発信するよう提案する班もあった。
壬生町長は発表一つ一つに意見を述べ、実現に向けて必要なことをアドバイス。「皆が考えてきてくれたことが一つでも実行に移されれば高森はより良い町になる」と呼び掛けた。
◎写真説明:6年生が町長にまちづくりについて提案