飯田市の竜丘小学校6年生26人は21日、メンマ用タケノコの収穫とメンマ作りを体験した。天竜川沿いの景観整備に取り組む「鵞流峡復活プロジェクト」(曽根原宗夫代表)の一環。児童たちは景観向上とおいしいメンマに期待しながら、協力してタケノコを切り出した。
同プロジェクトのメンマ作りは、放置竹林を整備する過程で切った「伸び過ぎたタケノコ」を有効活用しようと2017年に始まった。
6年生が5年時の3学期から総合学習の時間を活用し、同プロジェクトに取り組んでいる。2月には竹の伐採を体験した。
タケノコ収穫作業では、プロジェクトメンバーに教わりながら1・5~2メートルまで伸びたタケノコを伐採。軟らかいため簡単に切れ、児童たちは次々と収穫していった。
先端や硬い部分を除いた後、協力して崖から運び、低い位置からはロープを垂らし、タケノコに結んで上へ持ち上げた。21日の作業で軽トラックの荷台いっぱいに収穫した。
その後、竜丘自治振興センターに運び、メンマ作りを体験。釜でタケノコをゆで、水で冷やし塩漬けにした。塩漬けしたタケノコは、同市鼎下山の谷口醸造で商品として加工してもらう。
有賀大晴君(11)は「切っているときの感触が気持ちよかった。きれいにして竹やぶから天竜川が見えるようにしたい。メンマも皆に食べてもらえるようなおいしい物が作れたら」と話していた。
今後、6年生は1年を通しプロジェクトに関わり、伐採した竹やメンマの活用法を自分たちで企画していく。
◎写真説明:鵞流峡復活プロジェクトのメンバーに教わりながらタケノコを切る竜丘小6年生の児童