若者の社会貢献活動をたたえる、内閣府の2018年度「未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー」で、県内初の総理大臣賞を受賞した、飯田OIDE長姫高校コンピューター制御部(部員数12人)の「高校戦隊テックレンジャー」が1月30日、飯田市役所を訪れ、牧野光朗市長や代田昭久教育長らに受賞の喜びを報告した。
テックレンジャーに扮(ふん)する2、3年生7人が訪問。市長らとの面会前には、庁舎内の各課をサプライズで回り、職員らの大きな歓声と拍手を浴びた。また、来庁していた親子連れらも早速駆け寄り、握手をしたり、写真を撮ったりと、さすがの人気ぶりを発揮していた。
地域イベントなど年間20回ほど、ヒーローショーを実施している同部。本年度は、2、3年生部員7人のうち5人が女子生徒となったため、これまで主に男子生徒が演じてきたヒーロー役を全員女子部員に任せ、「ガールズ戦隊」にリニューアルした。
報告会で東谷純汰部長(18)は、「先輩たちが活動をつなげてきてくれたことが、今回の受賞につながっている。ショーを見に来てくれるお客さんがいるからこそ活動を続けられる」と感謝。リーダー役の「テックガーネット」を演じる3年生唯一の女子、宮崎星来さん(同)は、ガールズ戦隊への変更にプレッシャーを感じたとしつつも、「子供たちの笑顔や『大好き』といった声がとてもうれしく、力になった」と振り返った。
3年生の活動は来週末のショーで終了し、新体制へと移行する。来年度もガールズ戦隊を継続する方針といい、新部長に就く2年生の牧内恵さん(16)は、「すごく楽しい活動」と満面の笑みを浮かべ、「総理大臣賞の受賞後、子供だけではなく大人からも声をかけていただくようになった。期待に応えられるよう、たくさんの新しい仲間と活動ができたら」と話した。
牧野市長は「地域に元気を与えてくれている。行政としてもとてもありがたい。活動を後輩らにつなげ、今後もテックレンジャーの姿を地域に見せてほしい」と期待した。
◎写真説明:牧野市長らに活動を報告