飯田市の千栄小学校(大池世佳校長)の1、2年生15人が15日、校舎近くの畑で「千代ネギ」の苗植えに挑戦した。同市千代の「千代ネギの会」の協力で定植し、秋の収穫まで児童が世話を続ける。
毎年5年生が体験していた活動に、今年は1年生8人と2年生7人がチャレンジ。同会の松嶋孝明会長(71)から植え方の指導を受け、前日に整えた畝へ丁寧にネギを植えた。
2年生の女子児童(7)は「植えるところが楽しかった」と笑顔を見せた。
同校2年生担任の朝山俊春さんは「子どものうちから地域に根ざした活動に触れていこうと始まった活動。千代ネギを植えたことが思い出になれば」と話す。
同ネギは県の伝統野菜に認定されている分けつネギで、1本の苗が約8本から10本に株分かれする。甘みがあり柔らかく、軟白部分だけでなく葉身部分も食べることができる。
2014年に発足した千代ネギの会は同ネギの認知度向上や生産者の増加促進活動を行っている。
千栄小は同会に所属する「千代ネギ部会員」で、同ネギの苗植え活動は5年以上続く。
草取りや水やりなど、秋の収穫まで児童が手入れをする。収穫する千代ネギは地域の文化祭で販売し、同校の収穫祭の具材としても味わう予定。
◎写真説明:千代ネギの苗を植える児童ら