天龍村の天龍小学校で27日、地元食材をふんだんに使った給食を楽しむ「ふるさと大好き給食」が開かれた。児童らは、村の女性有志らでつくる生活改善グループ「味の開発研究会」のメンバーとともに、五平餅づくりにも挑戦。5年生が栽培、収穫した米を使った大きな五平餅を頬張り、「おいしい」と声をそろえた。
郷土料理や村内産農作物を楽しく味わうことで、村への愛着や誇りを育んでもらおうと、毎年秋に開いている。「生産者への感謝の気持ちが村への思いを強くする」と、食材の提供者や調理員を招き、一緒に食卓を囲んだ。
この日の献立には、五平餅をはじめ、アマゴ、シメジ、大根、白菜、ヤツガシラ、ユズと、地元食材がずらり。児童の「おいしい」の声に生産者たちは笑みを浮かべ、作り方や調理方法などを説明しながら、にぎやかな食事を楽しんだ。
5年生の男子児童(11)は、「自分たちで育てたお米を食べることができてうれしかった。五平餅も村で取れた食材もとてもおいしかった」と笑顔。同研究会の宮澤初子さん(75)は「大きくなってもふるさとの味を忘れないでほしい」と期待を寄せた。
◎写真説明:手づくり五平餅を頬張る児童ら