飯田市立川路小学校の5年生は10日、学校近くの学友林で飯ごう炊さんを行った。川路公民館との協力で地元住民を講師にした里山体験の一環。児童は身近な里山の自然に触れながらミニキャンプを楽しんだ。
同校は昨年から5年生を対象に学友林を活用し地域と協力した里山体験を実施。森林環境インストラクターなどが講師となり、ササユリの咲き乱れる里山をテーマに間伐作業や飯ごう炊さんなどの体験を続けてきた。
これまで6年生とともにササユリ観察をしたり、のこぎりやなたなどの道具の使い方の学習、間伐などの作業を続けてきた5年生。この日はいままでに間伐した木や枝などを使って、火をおこしての飯ごう炊さんとカレー作り。
インストラクターに教えてもらいながら、かまどを設置し、風を吹き込む竹筒などを作ると早速火おこし。最初に枯葉などを燃やして次に小枝、続いて大きな木片を入れて炎が十分に燃えているのを確認。炊き上がったご飯は手作りカレーとともに味わった。
「森の中はちょっと心が安らぐ。キャンプみたいなことが好きなのでとてもうれしい」と男子児童。別の児童は「普段山に行かないのでこういう体験ができて楽しい」と笑顔を見せた。
インストラクターは「作業だけでなく、森での楽しみを知って里山をより身近に感じてもらえれば」と話していた。