飯田下伊那各地の小中学校で、2学期の始業式が行われている。新型コロナウイルス感染症の影響により、スケジュールや生活に制限のある休みを過ごしたものの、子どもたちは元気良く登校し、新学期に向けて思いを新たにした。
平谷村の平谷小学校(權田敬重校長・全校児童20人)は、20日に始業式を開いた。29日間の休みを終え、久しぶりに学校で顔を合わせた子どもたち。5人の代表児童が2学期の目標を語った。
3年の女子児童の一人は「授業に集中して取り組む」「給食を早く食べる」と2つの目標を発表。「2学期は長くて行事もたくさんあるので、頑張って目標を達成する」と意気込んだ。6年生の男子児童は「1学期の児童会活動は、慣れることを目標に精いっぱい取り組んできた」と振り返り「これからは、会の進行をスムーズに進められるようになりたい」と話していた。
權田校長は、夏休み中に開催された東京五輪について話した。サッカーU―24の準々決勝で日本と対戦したニュージーランド代表を紹介。試合後のロッカールームのホワイトボードに日本代表へのエールを残したエピソードを挙げ「ニュージーランド代表は試合には負けてしまったが、相手を思いやる気持ちに温かくなった」と語りかけた。
「思い通りにならないときもあるが、感謝の気持ちを忘れずに前向きに取り組める人が一流の選手である」とし「皆さんも一流の平谷小児童になれるような生活を心がけて」と呼び掛けていた。
県南信教育事務所によると、飯伊の小中学校では19日~26日に2学期がスタートする。うち、30校が20日に始業式を行った。
◎写真説明:代表児童が2学期の目標を発表(平谷小で)