飯田下伊那地域の小中学校で6~8日に3学期の始業式が行われている。新型コロナウイルス感染症の影響で例年とは異なる正月を迎えたものの、子どもたちは元気に登校し、思い新たに最終学期をスタートさせている。
飯田市鼎中学校(斉藤辰幸校長、生徒359人)は、7日に始業式を行った。感染症予防のため式はテレビ放送で実施。各学年の代表生徒が意見発表し、ほかの生徒たちは各教室から静かに視聴した。
野球と勉強の両立を目標に挙げた1年の男子生徒は「部活のない平日にしっかりと勉強をして、テストの点数を上げたい」とし「4月からは先輩となる。その準備をするためにもしっかり目標に向かって生活していきたい」と意気込んだ。
2年の男子生徒は「3年生0学期として、実りあるものにしていく」と話し、所属する剣道部の練習では「弱い自分に打ち勝ち、来年度の大会で良い成績が出せるよう、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)していく」と決意を語った。
3年の女子生徒は、残り少ない中学校生活で「クラスの仲間との時間を大事にしたい」とし「受験という大きな壁を仲間と支え合い乗り越えていく」と述べた。
斉藤校長は「今年の目標や挑戦したいことはあるか」と問い掛けた。旧飯田工業高校の生徒が2012年に「気球による成層圏の撮影」に挑戦し、機材が昨年11月に発見されたエピソードを紹介。撮影された映像を流し、念入りに準備をした高校生の姿から「具体的に何をすべきか知る」「努力や工夫を積み上げる」ことが大切だと語った。
県南信教育事務所飯田事務所によると、飯伊の小学校では6日に1校、7日に17校、8日に25校、中学校では6日に1校、7日に18校、8日に3校が始業式を行う。
◎写真説明:テレビ放送の映像を視聴する生徒たち