東大教育学部学生が飯田フィールドスタディ

学校・教育

[ 2011年 8月 9日 火曜日 8時57分 ]

 東京大学教育学部の学生たちが4日から6日まで飯田市で現地学習「飯田フィールドスタディ」を行っている。昨年度から飯田市の大学連携の取り組みの一環として、牧野光朗市長らが同大学本郷キャンパスで「住民自治と地域開発」をテーマに集中講義を行い、学生たちが実際に飯田市を訪れて現地学習を行うもので、教育社会科学特殊講義(2単位)に位置づけられている。

 訪れているのは、3年生6人と4年生3人の計9人。4日は中心市街地で城下町飯田の歴史を見聞した後、多摩川精機を訪れ、萩本博幸会長から「創立のDNAと製造業の構造変化と今後の戦略」と題して講義を受けたり、工場や歴史館を見学した。同社の主力製品である二次元の角度センサ(シンクロ、レゾルバ)三次元の角度センサ(ジャイロ)信号変換器(コンバータ)について、萩本会長は「こんなに量産しているのは世界でうちだけ。これからも田舎でやっていきたい」と強調。

 学生たちから「今の技術力と高いシェアの秘訣は何か」「飯田に対してどのような地域貢献をしているか」と質問されると「技術者を育てるには30年かかる。その積み重ねが実を結んできたことと、経営理念に基づいて粘り強く取り組んできたこと。飯田下伊那の工業出荷額の1割、下請も入れると2割を占める。ただ、ヨーロッパのお客さんが中国へ行ったのに引きずられて行かざるを得なかったので、60億円が中国へ行く」などと答えていた。

 3年生の男子学生は「ワーキングホリデーで2月に龍江でリンゴのせん定した枝の粉砕、今月1日から今日まで下草刈りとリンゴの枝をつり下げる作業を体験した。出身が岩手県盛岡市で農業が盛んなので、ゆくゆくは岩手に帰って貢献したい。そのためには農業の現場を体験したいと思い参加した。多摩川精機の最先端の技術は日本の造船、自動車、航空、宇宙産業を支えてきたことがよくわかった」と感想を話していた。

 初日はこの後、エコハウスで新しいまちづくりのカタチを学んだ。5日は南信州観光公社、おひさま進歩エネルギー、竜丘自由教育と青年運動などの話を聞いた後、農家に民泊し農業を体験した。6日は市役所でグループ発表「飯田への提言」や、飯田風越高校の生徒たちと一緒に「いいだ人形劇フェスタ」の見学などを予定している。

  

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