下條村下條中学校の次年度生徒会役員を務める5人が23日、「一日村長」として村長や役場職員の仕事を学ぶとともに、村内各地を視察し、村への理解を深めた。
一日村長は、村の行政運営を学び生徒会活動に役立てようと、1993年から毎年、新年度のスタートを前に行われている。この日、村役場を訪れた生徒らは、金田憲治村長から辞令を受け取ると、各課を回って仕事内容の説明を受けた。
村内視察では、改築工事が行われる国道151号粒良脇トンネルや、リニア中央新幹線のトンネル掘削で発生する残土を受け入れ、埋立地の活用を計画する道の駅「信濃路下條そばの城」周辺などを見学。動き始める大きな事業を学び、村の将来に思いをはせた。
また、村長との懇談では、組織をまとめる上で大切なリーダーシップについて質問。金田村長は「トップダウンだけではうまくいかない。生徒の中から沸きあがる思いや提案をうまくくみとってほしい」とアドバイスした。
生徒会長を務める生徒(14)は「村と生徒会では組織の規模が違うが、組織をまとめる上で大切な心構えなどを学ぶことができた」と話した。
◎写真説明:道の駅周辺を視察する生徒ら