飯田女子高校邦楽クラブ(18人)は、7月31日と8月1日に和歌山市で開催される「第45回全国高等学校総合文化祭」の日本音楽部門へ出場する。全国出場を決めたのは6年連続。本番を前にした27日、部員らが教職員へ向けて演奏を披露した。
総文祭は全国の高校生の芸術文化の祭典。今年は7月31日から8月6日の7日間で全19部門を実施する。
同クラブは、昨年11月の県大会で最優秀賞を受賞。全国への切符をつかんだ。昨年度も出場権を得たものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で当日参加を断念しており、全国の舞台での演奏は2年ぶりとなる。クラブ長(18)は「出場する権利はあったのにコロナで出られず本当に悔しい思いをした」と昨年度を振り返り、「出場が決まったときは本当にうれしかった」と話した。
大会へは、2、3年生15人が出場する。演奏曲は三木稔作曲の「箏五重奏曲〈三つのフェスタル・バラード〉」。作曲者がピアノ曲として書いた原曲をもとに作られた、全3楽章となっている。楽章ごとに異なるテーマが設定されているため、全員で曲のイメージを統一。箏と十七弦の全5パートで奏でる。
27日の校内発表は、教職員15人ほどが鑑賞した。夜店のざわめきや大道芸人が人形を操る様子をテーマにした9分間の演奏を、観客は真剣なまなざしで見守っていた。演奏後は割れんばかりの拍手で、クラブ員にエールを送った。
クラブ長は「目指すはベスト8、気持ちを合わせて練習の成果を出し切りたい」と意気込みを語った。
◎写真説明:教職員へ練習の成果を披露