喬木村阿島区会(仲田和文区長)は11日、喬木村こども学遊館の協力で小学生向けの竹灯籠作り講座を開いた。同区は区内でも竹灯籠制作を続け、11月に知久陣屋御殿茶室「曙月庵」へ飾り付ける。
村内全域から小学生やきょうだいの保育園児など30人余と区役員らが参加。講師に飯田市の長野原竹宵の会(大野譲代表)のメンバーを招き、挑戦した。
高学年の子どもたちは、好みの型紙を選んで竹灯籠に貼り付けると、大人たちに手伝ってもらいながら図面通りドリルで穴を開けた。中には自分で描いてデザインをする子どもも。
低学年や園児らは紙に好きな絵を描いてラミネート加工し、大きく窓を開けた竹灯籠に貼り付けて行灯のように彩った。
同区では今年、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、春祭りや夏の祇園祭りなど人が集まる催しが開催できなかった。「三密を避けた形式で皆が楽しめる催しをして地域を元気づけたい」と曙月庵の竹灯籠ライトアップイベントを計画した。
里山公園の竹林整備で伐採した竹を有効活用し、長野原竹宵の会の協力を得て竹灯籠作りを始めた。小学生の灯籠の他、24日から11月1日にかけて区内で4回の竹灯籠作りを計画している。
曙月庵の竹灯籠展示は11月10日から22日まで、各日午後6~8時に開催する予定。期間中、コンサートや阿島傘のレンタルなどの催しを計画している。
仲田区長(68)は「春祭りも祇園祭りもなく、このまま1年が終わるのはさみしい。地域の皆に自分だけの灯籠を作ってもらい、曙月庵の周りに飾りつけてもらいたい」と話した。
◎写真説明:曙月庵のイベントへ竹灯籠作り