竜丘古墳まつり実行委員会、同公民館育成委員会などは22日、飯田市立竜丘小学校6年生76人が作った埴輪(はにわ)の野焼きを、同市桐林の塚原二子塚古墳で行った。児童は古代に思いをはせながら、埴輪の出来上がりを喜んでいた。
毎年古墳まつりで実施していたが、今年は16日の同まつりが雨で中止になったため、野焼きのみ延期して実施した。
埴輪作りは、地域学習の一環として、同校と公民館育成委員会が連携して取り組んでおり、10年以上続いている。
6年生は5月14日の総合学習の時間に、瓦用の粘土で直径約10センチ、高さ約20センチの円筒状の埴輪を作成。突起を付けたり四角や丸の穴を開け、好みの埴輪を作り上げた。竜丘古墳の会役員の福岡計介さん(65)ら地域住民が学校を訪れ、児童に手順を教えた。
22日は午前6時に児童約20人など約40人が集まり、点火。一気に火を強くすると埴輪が湿気で割れてしまうため、燃料の木材を少しずつ入れ、火を調節しながら焼いていた。約5時間焼き続け、ようやく出来上がると、子どもたちは埴輪を古墳に並べ、記念撮影をした。
男子児童の一人(12)は「きれいに丸くするのが難しかったが、楽しく作れた。昔の人が作っていたものを体験できて良かった」と話していた。
◎写真説明:埴輪の野焼きで燃料の木材を入れる竜丘小6年生